国際教育

地域連携:「大学におけるグローバル人材育成」マッコーレー教授がJTBフォレスタで講演

 2015年9月8日、本学地域連携推進の一環として、経済学部マッコーレー教授がJTB上級管理職者を対象に「大学におけるグローバル人材育成」と題し、講演しました。冒頭で「グローバル化」について詳細な説明があり、かつてよく耳にした「国際化」との違いも明確になりました。グローバル化が国際教育に及ぼす影響についての研究分析から、変化を促進させるキーコンセプトは多様性にあるとし、グローバル人材育成には、多様性の体験と多言語能力が必須であるということでした。
講演の様子
講演の様子
 次にこれらを念頭に、経済学部の「Global Studies in Economics」についての概要が紹介されました。
「Global Studies in Economics」は学部生が在学中に少なくとも一度は留学と国際交流を体験できるように設計されています。第一学年の夏季休暇を利用し、エディンバラ大学で実施される夏季集中講座でESP (English for Specific Purposesコース:当プログラムでは「経済学のための英語」)を履修し、その後、本学協定校(50校)に短期交換留学するということも考えられます。留学後、「欧州英語討論会」に参加すれば、訪問先の欧州の二大学でプレゼンテーションをしたり、現地学生と討論したりすることにより、今までの体験から養成したアカデミック・スキルを活用し、国際経験をさらに積む機会を持つことができます。また、「アジア英語討論会」でも同様な機会を提供していますから、履修者は上海と北京の協定校の学生と交流しながら、さらにアカデミック・スキルを向上させることができます。上級学年(原則に3・4年)には「Global Applied Economics Forum」という特化したプロジェクト・ベース型の国際交流プログラムを用意しています。それを履修すれば、バンコク、メルボルン、ヒューストンと言うように世界各地を訪問することになります。
 「Global Studies in Economics」の履修を通し、学生は多様性の体験と多言語能力を修得することができます。従って履修者はまさにグローバル人材に育っていると言えます。履修した卒業生は日本銀行、東京海上日動火災保険株式会社、アクセンチュア株式会社などの企業に就職し、現在グローバル人材として活躍しています。
マッコーレー教授は、日本の大学は単独でグローバル人材を育成できず、海外の大学機関などと連携してこそ、グローバル人材を育成できると力説し講演を締めくくりました。講演後、活発かつ有益な質疑応答が行われました。本学ではこのような地域企業との連携を今後さらに進めていく予定です。