教員紹介

近代社会保険制度の起源を新視点から解明

2024年5月1日

 松永友有教授は、自由貿易政策か保護貿易政策かという貿易政策の違いが、欧米諸国において社会保険制度が導入されたタイミングとその形態に重要な影響を及ぼした、というオリジナルな説を実証しました。

 松永教授は、第1次大戦以前の主要欧米諸国を網羅した比較研究を通じて、使用者の拠出負担を伴う社会保険に関しては、保護貿易国の方が自由貿易国よりも早く導入する傾向があったことを実証しました。さらに、自由貿易国の社会保険制度は、保護貿易国と比較して、公費負担に依拠する度合いがはるかに高かったことをも実証しました。こうした知見は、現代福祉国家体制を特徴づける社会保険制度の起源を新視点から解明するものです。

 本研究成果は、2023年のサイマゴ・ジャーナル・ランキング(Scimago Journal Ranking, SJR)で、政治学・国際関係論分野の国際ジャーナル658誌中12位にランクされているNew Political Economyに投稿論文として掲載されました。また、会員数1000人を超える全国学会である社会政策学会の機関誌『社会政策』に投稿論文として掲載されました。

書誌情報

Tomoari Matsunaga (2024), “Significance of economic openness for the origins of social insurance policies: a comparative study”, New Political Economy.
DOI: 10.1080/13563467.2024.2326862新しいウィンドウが開きます

松永友有(2018)「草創期の社会保障政策に対する通商政策の規定的影響」『社会政策』第10巻1号。
DOI: 10.24533/spls.10.1_108新しいウィンドウが開きます


研究者情報
松永友有:研究者総覧新しいウィンドウが開きます