教育
経済学部の基本的な授業科目は、カリキュラム・ポリシーを元に、以下の3点を意図して設けられています。
(1)全学教育科目(基礎科目、外国語科目、健康スポーツ科目、グローバル教育科目、イノベーション科目)と学部教育科目(専門基礎科目、専門基幹科目、専門応用科目Ⅰ、専門応用科目Ⅱ、専門応用科目(その他))との連携をはかり、学部教育が幅広い教養と学習によって支えられるようにすること。
(2)全学教育科目と学部教育科目に関する一貫した授業科目の体系化と深化とを図ること。
(3)社会科学分野における基礎学力、語学や情報処理などの基礎的スキルをしっかり身につけられること。
このため、学部教育科目の授業科目体系は、次の各科目によって構成されています。
a. 専門基礎科目 b. 専門基幹科目 c. 専門応用科目Ⅰ d. 専門応用科目Ⅱ
e. 専門応用科目(その他)
イ. 特殊講義、 ロ. 英語演習、 ハ. 演習(ゼミナール)、 二. 大学院共通科目
f. 海外学修科目 g. Global Business and Economics(GBE)科目
経済学部の主な学部教育科目は、専門基礎科目、専門基幹科目、専門応用科目から構成されています。
しっかりとした基礎学力を身につけてもらうために、専門基礎科目および基本的分野の専門基幹科目については複数開講し、マスプロ教育に陥らないような措置がとられています。
自分の関心にあった分野を選択し、各学生が自分の将来を見据えて主体的に学び、高い専門性を身につけられるカリキュラムを用意しています。
経済学部の主な学部教育科目は以下のようなカリキュラムとして提供されています。
「基礎演習」は 大学での学びに必要な基礎的知識や技能を学ぶ1 年次向けの必修科目です。ゼミナール形式の少人数教育を行い、文献やデータの検索、本や論文の読解、レポートや論文の作成、ディスカッションやプレゼンテーションに必要なスキルなど、アカデミックな学習技能の習得を目的としています。また、全学共通の教材を用いて「アカデミック・リテラシー」「シビック・リテラシー」「情報リテラシー」の教育を行い、より充実した学生生活を送るために必要な知識の習得を目指しています。
レポートや論文を効果的に作成するための情報処理の基礎的なツールの使い方を少人数教育で行う専門基礎科目です。文書を作成するためのWord、プレゼンテーショを効果的に行うためのPower Point、データ分析に活用するExcelやRの利用方法を実習形式で学習します。また、レポート・論文作成にかかわる文章構成技術・要約の方法、学術・統計情報の検索方法についても学習します。
大学での学びで必要とされるコンピュータによるデータ処理を演習形式で実践的に学ぶ専門基礎科目です。「コンピューター・リテラシー」の内容を前提とし、ExcelやRを用いて複雑なデータの特徴を数量的・視覚的に整理し、統計学に基づいてデータ分析を行うことを目的としています。簡単な回帰分析やその解釈についても学習します。
コミュニケーション能力および実践力の向上を目的とした課題解決型・双方向型の演習科目で、2年生より履修することが可能です。担当教員の専門領域に応じて演習テーマが設けられています。7つの評価項目(テーマ―への理解、資料・分析・整理、論理構成力、プレゼンテーション、ディスカッション、コミュニケーション、マネージメント)に基づき、自己を客観的に評価し、問題は何か、その問題にはどのようなアプローチが必要なのか、問題を解決するための方策を見つけるといった課題解決能力を自主的に学び実践力を身につけます。英語による科目も提供されています。
(過去の演習テーマ)現代アジア経済史、地域経済、途上国経済、ミクロ経済実験、英語による日本経済等。
履修済みもしくは履修中の専門応用科目Ⅱについて専門的な知識をさらに身につけ応用力を高めることを目的とした演習科目です。基本的には専門応用科目IIの担当教員の指導により学修・研究成果を反映させた課題研究を行います。
演習(ゼミナール)は、担当教員の指導とゼミ生同士の議論を通して、各自の関心と問題意識に応じて選択した専門分野の知識を積極的に吸収し、一層の理解を深めるとともに、「卒業論文」のテーマを掘り下げて追求するために設けられています。
経済学部は、演習(ゼミナール)への参加を卒業要件とはしていません。学生の自発的な問題関心による学問への取組を期待するためです。しかしこれは演習(ゼミナール)教育を軽視しているのではなくむしろ逆であり、経済学部の教育の中心は、少人数の演習(ゼミナール)教育にあります。卒業論文に合格することが卒業要件であり、演習(ゼミナール)を通じての論文指導という点にもその精神が現れています。
中級専門教育の専門応用科目IIは5つの分野で構成され、5つの分野から自分の関心に合った2つの分野を選択し、それぞれ主分野、副分野として学修します。