国際教育

経済学部の国際教育

国際教育の概要

経済学部は、国際教育を推進するために様々な取り組みをしています。ここでは、Global Studies in Economics (英語討論会、夏期集中講座、欧州英語討論会、アジア英語討論会、交換留学(派遣)、Global Applied Economics Forum)、国際交流ラウンジ、英語による専門科目、Global Business and Economics 教育プログラム(GBEEP)、英語による修士プログラムについて概略を説明します。

1. Applied Economics Intensive at University of Edinburgh

交換留学を実現させたり、英語討論会に参加したりするための準備対策として、アカデミック英語力養成のための夏期集中講座を2014年度からエディンバラ大学(スコットランド)にて実施しています。カリキュラムは本学経済学部とエディンバラ大学英語教育センターが経済学を学ぶ学生のために共同開発しました。横浜国立大学専用の語学研修で4週間、週20時間の授業を行い,期間中はホームステイとなります。

2. 英語討論会

経済学部では、海外の大学との間で英語討論会を行っています。例年、10名程度の経済学部生が、海外の大学を1週間程度、訪問し、訪問先大学の学部生を相手に英語で経済に関する討論を行っています。訪問先大学での講義の聴講や現地の企業訪問も行っています。

2006年欧州英語討論会を開催し、それ以降毎年、訪問先大学を変えながら、欧州の2大学との間で英語討論会を開催しています。2010年にアジア英語討論会を開始し、欧州英語討論会と並び、経済学部の単位認定科目「英語討論」(2011年度より、2単位)として位置づけられています。2013年にGlobal Applied Economics Forum(GAEF)を高度な英語力を持つ学生を対象に開始しました。GAEFでは討論会だけではなく訪問先大学と特別なプロジェクトを行う場合もあります。現在は3つの討論会を世界各地で実施しています。

英語討論会は、経済に関する実践的英語力の養成を主たる目的としています。参加学生は、約半年の間、討論会のトピックについて調査、研究を行い、ネイティヴスピーカーによる指導を受けます。トピックに関する専門的知識を深めると同時に、経済の語彙力、英語によるプレゼンテーションスキル、ディベート能力を磨きます。

英語討論会は、本学部に在籍する多様な学生のニーズに対応しています。例えば、外国学校出身学生、非英語圏から本学部への留学生、交換留学(派遣)経験者など、海外在住経験のある学生も参加しています。英語討論会は、専門的知識と高度な英語力を活用する機会を提供し、彼らの高度な英語力を維持、向上させるのに役立っています。

3. 交換留学(派遣)

本学は、優秀な学部生と大学院生を(学生交換に関わる覚書を締結した)海外の学術交流協定大学へ1年間(半年間も可)派遣しています。交換留学(派遣)が開始された2003年度から、経済学部からも毎年数名の学部生が世界各地の大学へ派遣されています。 詳細はGlobal Studies in Economicガイドブックを参照してください。

英語討論会と異なり、交換留学(派遣)は派遣先大学での専門的知識の習得に重点を置いています。派遣先大学では、正規の学部生と同様に、経済学の専門科目を履修して課題に取り組んだり、授業でプレゼンテーションやディスカッションなどに参加したりする必要があります。派遣先大学で取得した単位は要件が満たされれば本学部でも単位互換が認定されます。交換留学(派遣)を成功に導くには、高度な語学力だけでなく、経済学の理論、数学、統計学などの専門的知識、レポート、タームペーパーなどの実用文の書き方を身に付ける必要があります。それには、入学と同時に準備を開始する必要があります。

このため、経済学部では、交換留学(派遣)を成功させるために体系的な指導を行っています。入学時のオリエンテーションでは『Global Studies in Economics』のガイドブックを入学生全員に配布し、交換留学(派遣)の準備や心構えについて指導し、交換留学(派遣)希望者は入学直後から準備に取り掛かることができるようにしています。更に、教員、学務係職員、交換留学(派遣)帰国学生による年2~3回経済学部独自のオリエンテーション、教員による個別相談、帰国学生の成果報告会など、1年を通し、指導を行っています。

4. 経済学部国際交流ラウンジ

経済学部は、在籍する留学生と日本人学生との交流を促進するために、2008年に国際交流ラウンジを設置しました。 国際交流ラウンジは、日常的な国際交流の場として機能しており、経済学部独自の国際交流イベントが行われています。その他、英語討論会やApplied Economics Intensive(エディンバラ大学夏期集中講座)などの準備学修や授業のために定期的に利用されています。

5. 英語による専門科目

経済学部では、専門科目の一部を英語で開講しています。英語によるゼミナール、英語と日本語によるゼミナール、英語で書かれたテキストを用いるゼミナールもあります。卒業論文を英語で書く学生もいます。

6. Global Business and Economics 教育プログラム(GBEEP)

2017年4月から経済学部と経営学部との共同教育プログラムであるGBEEPを開始しました。グローバル化が進むビジネスの場で不可欠な「経済学と経営学の両方の専門性」と「英語による実践的なコミュニケーション能力」を兼ね備え、国際的に展開するグローバル企業で、エキスパートとして活躍する 人材の育成をめざします。

7. 英語による修士プログラム

本学部の大学院組織国際社会科学府では、英語による大学院プログラムを提供しています。留学生に対して魅力的な教育サービスを提供するために、これらのプログラムでは、教育の課程を通して英語を利用します。出願から、講義、試験、研究指導、論文執筆、そして最終審査に至るまで、日本語の知識は一切、要求されません。横浜の国際性を反映し、これらのプログラムでは、アジアをはじめ世界の国々から多くの留学生たちが学んでいます。

学術交流協定大学の一覧

本学では、大学憲章の4つの精神の一つに「国際性」を掲げ、組織的な学術交流・学生交流を推進するため、 積極的に海外の大学と学術交流協定を締結し、学生交流の覚書に基づく国際交流や、研究者の共同研究、職員の交流など、活発な事業を展開しています。

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