FAQ よくある質問

経済学部に関して、よくある質問を以下に紹介しています。

経済学部FAQ

全般

Q. 現在の経済学部カリキュラムの特徴はどのような点ですか?
A. 以前の2学科1コース体制が、2017年度から1学科体制になっています。これまでは、「入学する前に専門分野を選ぶ」体制でしたが、いまでは「まず広い入り口から入り、基礎段階を広く学んだのちに自分の専門を絞り込む」体制となっています。また、1学科体制の採用と同じ2017年度に、経営学部と共同でGBEEP(Global Business and Economics Education Program)という教育プログラムを新設しました。そして、2021年度から経済学部・経営学部連携教育プログラムとして、経済学部DSEP(Data Science Education Program)とLBEEP(Lawcal Business Economics Education Program)が始まりました。なお、2023年度入学生からGBEEPはレイトスペシャライゼーション型となり、希望者は入学後に申請を行い、所定の修了要件を満たした者には卒業時に副専攻として「GBEEP-Econ」の修了証が発行されます。
Q. 1学科体制の中でどのように自分の専門分野を絞るのですか?
A. 2年次までの学習で得た関心に基づき、3年次で5つの専門分野(グローバル経済、現代日本経済、金融貿易分析、経済数量分析、法と経済社会)から自分の主分野、副分野を選択します。この二つの分野を中心に高いレベルの授業を履修することで自分が強く関心を持つ分野を重点的に学修することができます。なお、分野選択に人数制限はありません。
Q. これまで横浜国大経済学部には国際経済学科や法と経済コースがありましたが、1学科体制によりこれらがなくなってしまうとこのような分野の勉強はできなくなってしまうのでしょうか?
A. 5つの専門分野のなかにグローバル経済、金融貿易分析、法と経済社会という分野が設けられています。これらの分野を選択することで従来と変わらずそれらの領域を重点的・体系的に学ぶことができます。また、2021年度から始まったLBEEPは、法学・政治学分野に力を入れた教育プログラムとなっています。LBEEPの詳細については、以下をご覧ください。

教育

Q. 英語で行う授業を多数設置すると聞きました。どのような授業が開かれますか?
A. たとえば、Global Economy, International Economics, Language Communication and Identityなどが開講されます。また、課題プロジェクト演習もEconomic Theory, Applied Economics, International Economic Policyをはじめ多数英語で開講されます。
Q. 英語で行う授業には高卒一般の英語力でついていけるでしょうか?
A. 経済学部では1〜2年次に英語の授業が必修となります。ここで大学レベルでの英語力を身につけるよう努力してください。
Q. 数学はどの程度使いますか?また、主にどのような分野の数学を用いるのでしょうか?
A. 高校での数Ⅰ・Ⅱと数A・Bの延長として、微分と積分、ベクトルと行列、確率と統計の知識を学びます。
Q. 私はこれまで理系の勉強をしてきて文系の勉強はあまりしていないのですが、経済学部に入学した場合授業についていけるでしょうか?
A. 経済学では数学を中心とした理系の知識は非常に役に立ち、学修の可能性を大きく広げます。5つの専門分野の中にも経済数量分析という分野が含まれていますので、得意分野を十分に活かすことが可能です。また、経済学部DSEPでは、高度な数学能力を必要とするデータサイエンスを中心に学ぶため、得意分野を活かすことが可能です。経済学部DSEPの詳細については、以下をご覧ください。
Q. 経済学部の特徴ある授業のなかに課題プロジェクト演習というものがあると聞きました。どのような授業ですか?
A. 少人数、双方向で行われる演習で、プレゼンテーションやディスカッションを重視します。開講当初に学生がそれぞれ自分の目標を設定し、教員と共に中間評価、最終評価を行います(双方向型学習評価システム)。英語で授業を行うものも多数開講されます。
Q. 経済学部海外プログラムの中のApplied Economics Intensiveとはどのようなものですか。参加にはどれくらいの英語力が必要ですか?
A. スコットランドのエディンバラ大学で開催される夏季英語集中研修(サマースクール)となっています。希望者を募ったうえで、本学の夏休み期間中に実施します。現地でホームステイをしながら、経済学の授業を4週間80時間にわたり受講します。参加者の決定にあたり書類選考を行いますが、応募条件として英語力は問いません。わかりやすい英語で授業を行いますので心配は要りません。
Q. 経済学部海外プログラムの中の欧州・アジア英語討論会とはどのようなものですか。参加にはどれくらいの英語力が必要ですか?
A. 海外協定校訪問と現地学生との英語討論会を中心とした交流活動です。現地企業や国際機関の視察なども行います。10日から2週間程度の行程です。当初から特に高い英語力を有していることを前提としませんが、数ヶ月間をかけて英語で討論する能力を高めるプログラムに参加することが必須となります。
Q. 演習(ゼミナール)とは何ですか?
A. 1名の教員のもと、少人数で専門分野を深く学びます。活動内容はゼミナールによってさまざまですので、入学後に教員の講義やゼミナール見学などを通じて、自分が所属したいゼミナールを見つけるといいでしょう。
Q. 学部の授業より発展的な内容を学ぶことができますか?
学部4年と博士課程前期1年の5年一貫教育を選択することで、より専門的で発展的な内容を学ぶことができます。

入試

Q. 入学者選抜方法を教えてください。
A. 一般選抜(前期日程・後期日程)では、一般プログラム、DSEP、LBEEPを募集します。一般選抜で志望できる教育プログラム(一般プログラムまたは、DSEPまたはLBEEP)は1つに限ります。選抜については、全てのプログラムの受験者を同一の基準で行い、一般プログラムの合格者として決定します。その合格者のうち、DSEP志望の受験者は個別学力検査の数学科目上位成績者から、LBEEP志望の受験者は大学入学共通テスト及び個別学力検査の偏差値の合計の高い者から合格者を選抜します。そのため DSEPまたは LBEEPを志望した場合でも、選抜の結果、一般プログラムの合格者となることがあります。なお、入学後に他の教育プログラムに変更することはできません。。特別選抜(総合型選抜・外国学校出身者選抜・私費外国人留学生入試)では一般プログラムを募集します。詳しくは、学生募集要項等を参照してください。
Q. 前期日程と後期日程ではそれぞれどの科目が課されますか?
A. 前期日程では英語と数学の両方、後期日程では英語または数学のどちらか一方を選択して受験してください。ただし、後期日程でDSEPを志望する場合は、数学での受験が必須となります。なお、出願にあたっては、必ず最新の情報を確認するようお願いします。詳しくは、学生募集要項等を参照してください。

就職

Q. 卒業後の進路はどのようですか?
A. 民間企業や官公庁に就職した学生のうち、情報通信業(IT、通信、マスコミなど)、金融・保険業(銀行、保険会社など)への就職が半数近くを占めています。そのほか、製造業、流通・サービス業、行政機関(公務員)などへの就職も多くみられます。
Q. 就職支援体制はどうなっていますか?
A. キャリア・サポートルームによる情報提供、就職相談、セミナー・説明会などの開催といった大学全体としての就職支援のほか、経済学部独自の就職支援も充実しています。とくに、経済学部と経営学部の合同の同窓会組織である「富丘会」では、企業の人事担当者・経験者による個別の就職相談やエントリーシートの添削、模擬面接といった就職支援を提供しています。

留学

Q. 海外留学はできますか?
A. もちろんできます。
休学し個人で留学(3か月以上)することもできますし、本学の協定校に交換留学することもできます。期間は派遣先大学の1学期間(およそ4か月)~1年です。交換留学の場合には経済学を学べる大学に留学するようにしてください。Global Studies in Economicsのガイドブックに経済学を学べる協定校を紹介しています。新たに協定が締結される場合もありますから、学生センター(留学交流係)の交換留学(派遣)対象大学一覧を確認してください。
Q. 英語学習や留学を支援する体制はどのようになっていますか?
A. 本学部は"Global Studies in Economics"という名称のもとに海外研修プログラムを段階的に配置し、4年間の学部在学中に海外経験ができる機会を提供しています。まず、"Applied Economics Intensive"(エディンバラ大学で実施される経済学を学ぶ学生のための夏季集中研修)に参加し、英語力向上を図ることができます。自信がついたら交換留学をしたり、経済学的知見を活用しながらアカデミック英語力を養成するために欧州英語討論会やアジア英語討論会に参加したりすることもできます。以上のいずれかのプログラムを経験した学生は高度な英語力を必要とする "Global Applied Economics Forum"に参加し経済学的な知見を大いに実践することができます。

支援体制

留学情報収集
  1. "Global Studies in Economics":経済学部発行による海外研修についてのガイドブック
  2. 教員による助言:国際教育推進委員の先生方が学生の英語学習や留学をサポート。留学担当専任の教員に相談も可能。

(問い合わせ用アドレス)ynugr-gse ★ ynu.ac.jp
※メールアドレスは「★」記号を「@」に置き換えて送信ください。

英語・異文化理解学習

  1. 「英語演習」(TOEFL iBT)スピーキング対策演習(夏季集中)等), 「英語LR」:TOEFLの試験対策としても有益。
  2. 国際交流科目 (本学で受け入れている交換留学生のための授業):交換留学生とディスカッションやグループワークする機会などもあり留学の疑似体験ができる。
  3. YCCS(Yokohama Creative-City Studies):英語による学部教育プログラムに所属している学生のための授業。英語による講義。留学の疑似体験ができる。
  4. 経済学部課題プロジェクト演習:講義とゼミナールからなる従来の学士課程教育の2・3年次に、少人数教育による2単位の「実践的教育プログラム」(課題プロジェクト演習)を導入し、国際的視野を持った「問題解決能力」の自覚的育成をめざす。双方向授業で発信能力を高めることができる。
  5. 留学関連イベントの開催:留学経験者や協定大学から交換留学生との交流イベント(異文化理解向上)
  6. チューター:学部に所属する留学生の生活・学習支援(異文化理解向上)
Q. 協定校への派遣留学の場合、どのような費用負担がありますか?
A. 本学に学費を納入することにより派遣先大学の学費は免除されます。渡航費、教材費や滞在費は自己負担となります。JASSO奨学金、本学の学術交流奨励事業(寄付金)、トビタテ留学JAPAN、民間からの奨学金やJASSO第二種奨学金(貸与型)などがありますので事前に良く調べておきましょう。
"Global Studies in Economics"に過去の留学費用の明細が掲載されています。しかし派遣国や地域、学生の生活様式により費用は異なります。
Q. 協定校に留学した場合、留学先で取得した単位を在学中の取得単位に算入することはできますか?また、留学しても4年間で卒業できますか?
A. 協定校で修得した単位が本学の卒業要件単位に算入可能な場合があります。それ以外の科目についても履修実績が成績証明書に記載されます。4年間で卒業することも可能ですが、学生の留学前後の単位修得状況や就職の関係で卒業に5年を要することもあります。
"Global Studies in Economics"に詳細な説明があります。
Q. 交換派遣留学先はどこになりますか?
A. 経済学を学べる協定校が留学派遣先となります。その中から自由に選んでください。大学のカリキュラムを見て、学修したい科目がある大学や興味関心のある国(社会福祉、産業、税制度、環境問題、歴史、経済システムなど)にある大学を選択すると良いでしょう。単なる語学留学に終わらせるのではなく、経済学の学修に関する目的を持って留学に臨んでください。
Q. 何年生で留学する学生が多いですか?
A. 3年次で留学する人が54%、4年次27%、2年次19%です。4年生で1年間の留学をする人もいます。留学希望理由や留学のタイミングは様々ですので、自分が留学したいと思ったときがベストな留学年次です。3,4年で留学をすると英語力がまだ不十分であっても経済学の知識が補完してくれるので派遣先の大学の講義にはきちんとついていけるという報告を多く受けています。そのことによりリスニング能力も上がると3,4年生は報告しています。
2年次留学希望者は入学をしてからすぐに準備をしてください。秋学期早々、次年度の交換留学申請が始まります。そのときまでにTOEFL もしくはIELTSを受験していなくてはなりません(TOEFL ITPのスコアでも可。但しTOEFLもしくはIELTSを決められた期間内に受験しスコアを提出する必要があります)。

経済学部DSEPのFAQ

全般

Q. どのような人材の育成を目指していますか?
A. 経済学の専門性を修得し、情報処理・統計分析能力も身につけることによって、社会が求める専門能力と統計処理能力の両方を兼ね備えた人材を育成します。
Q. 経済学部DSEPの特徴はなんですか?
A. 経済学部DSEPでは、既存の経済学部科目に加えて、1年次からデータサイエンス科目を体系的に学ぶことができます。また、2年次からインターンシップへの参加が推奨されます。
Q. 経済学部DSEPは、経済学部の一般プログラムと比べて、授業の取り方などはどのように異なりますか?
A. 卒業のための必要単位数は一般プログラムと変わりませんが、専門基礎科目、専門基幹科目、専門応用科目といった科目群の中で、修得すべきデータサイエンス科目の単位数が決められています。

教育

Q. 私はこれまで理系の勉強をしてきて、文系の勉強はあまりしていないのですが、経済学部のDSEPに入学した場合、授業についていけるでしょうか?
A. 問題ありません。経済学では、数学を中心とした理系の知識は非常に重要であり、多くの分野で応用されています。特にDSEPは高度な数学能力を必要とするデータサイエンスを中心に学ぶため、得意分野を十分に活かすことが可能です。
Q. DSEPではどのような科目を学びますか? 一般的な経済学の科目は学ばないのですか?
A. DSEPでは、データサイエンス科目を中心に学びます。1年次にデータサイエンス・リテラシー科目(データサイエンス・リテラシーⅠ・Ⅱ)で基礎を学んだあと、2年次にはデータサイエンス・ベーシック科目(ミクロデータサイエンス、マクロデータサイエンスなど)で専門的な内容に進みます。3-4年次にはより発展的なデータサイエンス・コア科目(中級ミクロデータサイエンス、中級マクロデータサイエンスなど)を学びつつ、演習(ゼミナール)に参加して本格的な研究活動を行います。また、これらと並行して、経済学の一般的な科目(ミクロ経済学、経済政策、経済史など)も学びます。
Q. ゼミナールに入ることはできますか?
A. 経済学部DSEPに所属する場合、経済学部で開講されているゼミナールに選考を経て入ることができます。ゼミ選択に制限はありませんが、データサイエンス・コア科目を担当している教員のゼミは、DSEPでの学習内容により近いものとなります。

就職

Q. 卒業後の進路はどのように想定されていますか?
A. マクロデータや金融データを分析・活用して、政策提言や市場予測等に貢献する人材を輩出することを想定しています(金融機関、総合商社、製造業、研究機関など)。もしくは5年一貫教育による大学院への進学を想定しています。

LBEEPのFAQ

全般

Q. どのような人材の育成を目指していますか?
A. LBEEPでは、専門家に依頼すべき問題かどうかを事前に仕分け、専門家と非専門家の間に立って問題解決を行えるスペシャリストの育成を目指しています。
Q. 普通の法学部とはどのように違うのですか?
A. LBEEPでは、少人数のサンドイッチ教育で実践力を身につけ、法学・政治学だけではなく経済学も身につけた人を育成したいと考え、そのようにカリキュラムを組み立てています。そこが従来の法学部との一番の違いです。

教育

Q. どんな科目を勉強することができますか?
A. 憲法、民法、刑法のような基本的な法律科目、国際法や知的財産法のような先端的な科目のほかにも、政治学や経済学等の科目も幅広く勉強することができます。
Q. LBEEPは、経済学部の一般の教育プログラムと比べて、授業の取り方などはどのように異なりますか?特色のある科目としてはどんなものがありますか?
A. 課題発見などの方法論を学ぶ「課題発見の手法」や、外部の人の話なども聞いて問題意識を高める「導入演習」を1年生のときに受講し、3年生や4年生で「産学官連携科目」を受講できるのはLBEEP生のみです。実社会の課題を少人数教育で学ぶサンドイッチ教育のパンの部分がLBEEPの特色です。
Q. 産学官連携演習ってどのような科目ですか
A. 企業や自治体などで実際に実務に携わっている方々とも連携しながら、実践的に知識を深めていくタイプの演習です。
Q. 入学したらすぐにスタートダッシュできるように、事前に準備をしておきたいです。どんな準備ができますか?
A. 本コースで提供されている法学、政治学、経済学といった学問分野はどれも、方法や対象は違いますが、現実の社会を明らかにしよう(そしてできればそれを良くしていこう)という目的を持っています。ですから、まずは現実の社会のあり方に興味を持つことが一番の準備になると思います。

就職

Q. 卒業後の進路はどのように想定されていますか?
A. 法律・経済等の総合的素養に基づき問題を解決したり、新たな価値創造に貢献したりする人材を求める公官庁(立法・政策立案担当者、法制課担当者)、企業(法務担当、労務管理担当候補者)、法曹(裁判官・検察官・弁護士)、政策秘書、NPO法人、国際機関への就職、さらには大学院への進学(5年一貫教育)などが想定されています。
Q. 司法試験を受験することはできますか?
A. 他大学の法科大学院に進学することもできますし、予備試験を受験することもできます。